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泣き虫ルームメイト AM & 遠回りのルームメイト SN

第84章 遠回りのルームメイト28 翔


28-4

「・・・クソッ、どんどん降ってきやがる。やってもやってもキリがねーよ」


何年に一度とかの大寒波の襲来で、
ここ栃木も断続的に雪が降り、
既に10cm以上積もっている

1週間の奉仕活動として、放課後30分 毎日寮の中庭を掃除していたのが
今日は雪かきに替わり、さっきから雪かき用のスコップをせっせと動かしてるんだけど

夕方になって気温も低くなってきた
昼間は多少溶けてた雪も、ここからは降った分だけ積もりそうだ


「あー、もうやめだ、背中汗だくなのに指先が凍えて死ぬ」


スコップを片づけて部屋に戻ると
あれ以来 かなり優しくなったニノが
勉強していた手を止めて ほほ笑んで迎えてくれる


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