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BL短編集・純愛

第1章 風羽 × 丹生 1話



「優秀だよ」


そう言うと先日の模試の結果が纏まっている資料を机の上に広げる。


「数学の偏差値なんて70もありますよ」


「……古典が43、英語が44。」


「僕は君がなんで文系のクラスなのか分からないですね〜〜!あはは」


うちの学校は理系に厳しい風潮がある。


必ず国立大学に入れられるくらいはあるかもしれない。


それが嫌だった。



「明日、また職員室に来てください。」


「明日?なんでですか?」


「美容専門学校の資料をあつめておきますので取りに来てください」


「!……」


「もし決まってる学校があればその試験方法など……」



こいつ、いい人なんだな。



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