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sugar-holic2

第2章 成功後の約束

「ちゃんと考えてるから」

「考えてる?」

眉を潜めた倉田くんににっこり笑いかけると

「うん。だから、もう少し待って」

「もう少しって…」

戸惑ってる倉田くんが可愛くて、わざと意地悪な笑みを浮かべると

「『待て』を聞いてくれるんでしょ?」

私の話を聞いて、倉田くんはハッと息を吐き、手を上げて肩をすくめると

「ったく…ズルい女だなぁ」

そう言って苦笑いを浮かべた。

その顔を見て思う。

ズルいのは倉田くんだよ。

倉田くんのそういう顔を見るだけで、ドキドキして仕方ないのに。

「あーあ、しょうがない。今日は退くか」

え?

「明日、何時ですか?」

「え…と。10時半に宮部さんに会う予定」

宮部さんは今回のプロジェクトでお世話になった発注先の人。

せっかくだからお礼方々挨拶に伺おうと思ってる。

「じゃあ…9時に出れば間に合いますね」

「うん…そうだね」

「分かりました。…じゃあ」

そう言って微笑むと、倉田くんは部屋を出ていこうとして…

とっさに倉田くんの服を掴んだ。

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