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sugar-holic2

第1章 プロジェクト成功

うっ…。

何か、何を言っても差し障りがありそう…。

あえて突っ込まず、言い訳もしないでおこう。

そう心に決めて、倉田くんを背にした。

こういう時は!

「平谷次長!お疲れ様でした!!」

瓶ビールを手に平谷次長に向き直ると、次長はグラスを傾かせて注ぎやすいようにしてくれて

「お疲れ様。梢さんもよく頑張ってくれたね」

優しく労いの言葉をかけてくれた。

うんうん。

平谷次長の、こういう所がいいトコロだよね。

優しくて、気遣い上手で、仕事も出来て。

部下が慕いたくなる上司の見本みたいな人。

こういう部分、見習いたい。

「いえいえ。私より次長の取りまとめの力ですよ」

「それも皆がちゃんと動いてくれたからだ。岐阜の方は梢さんに任せきりだったし」

「そのお陰で色々経験出来ましたし」

「色々な経験が、ですね」

倉田くんが唐突に口を挟んできて、ギクリとした。

ちょっと!何を言い出す気!?

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