
言いなりなんてっ
第2章 未知
「莉子先輩……俺の指で、イって」
耳元に唇を寄せ、甘く囁かれた。
ゾクゾクするような甘い低音ボイス。
少し掠れた妖艶な声に、きゅううっとわたしの中が反応して……
「かいっ……海、海っ……あっ、んんっ……、
あぁぁっん、!!!」
ビクビクッ
海の優しい瞳に見つめられながら、のぼりつめた。
「はぁっ、はぁっ……」
ドクドクと波打つ心臓。
真っ白になるほどの快感に、酔いしれる。
グチュ…ッ
「ん…っ」
指を引き抜かれる感覚にも腟内が反応して、小さな声を出してしまった。
「……すげーえろいです」
余裕ない表情でそう言う海を、焦点の合わない目で見つめ返した。
頭が真っ白で、ぼーっとする。
こんなに気持ちいい絶頂は、初めてだった。
