
言いなりなんてっ
第3章 サークル
「いいんですか?
明日には大学内に……」
「ひっ!」
“明日には大学内に……”の続きを想像して、恐ろしくなった。
「先輩、バラされたくなかったら……俺の言うことに従ってくださいね?」
楽しそうに笑う海。
海のその言葉に、わたしがする返事は決まってるようなものだ。
大人しくなったわたしを見て、海は満足気。
「聞き分けのいい子は好きです」
にっこり笑う海の笑顔が恐ろしすぎる。
わたしがもう抵抗しないと分かったのか、海はゆっくり顔を近づけてきて…
ちゅっ
わざと音を立てたキスを唇に落とした。
