
言いなりなんてっ
第1章 交渉
「じょ、常識の範囲内で……あの、わたしに出来ることなら、なんでも……」
付け加えたわたしに、
「先輩に出来ることですから、大丈夫です」
と、成瀬は爽やかに笑った。
その笑顔と言葉にほっとしていると……
「とりあえず、ヤらせて先輩?」
めちゃくちゃ笑顔で爆弾発言。
「…………、」
開いた口が塞がらないって、こういうことを言うんだと初めて実感した。
「はぁ!?な、何言ってんのよ!!これのどこが常識の範囲内なの!?範囲外すぎるでしょう!!!」
わたし的には、ちょっとお高い焼肉奢るとか!!
そういうこと想像してたのに!!!!
予想のはるか上の返答がきたよ!!!
