ビタミン剤
第45章 残暑
「ウソ?いや、えっ?
翔が俺とのこと両親に話してくれたの?」
潤んだ瞳が優しいひかりをたたえてる
そのきらめきの中にはまぬけな顔した俺だけが
映ってるんだ。
「雅紀が俺のこと生涯の恋人としてちゃんと家族にも紹介してくれてるって話したら、
はやく雅紀を連れて来なさいって言われてさ」
「そっ、それって…マジな話なの?」
「うん、遅くなってごめん。
もっとはやくに話さなきゃって思ってたんだけど…なかなかタイミングが…ヒャァっ!!」
残り五分、じっとしてなんて居られなかった。
愛しさが溢れてどうにもおさまらなくって
翔の中でグンッと大きくなって質量を増した俺のでガツガツ突き上げていく。
「まさぁ…まさきぃ…ぁん、んん…ぁんっ」
先に俺との恋愛事情を
おふくろさんに切り出したらしい
でも、おふくろさんはとっくに気付いてたみたいで
翔のおふくろさん曰く
テレビ画面越しに俺の翔への愛情はだだ漏れなんだそうだ。
「あっ、いつ…俺が、雅紀とのこと
…んんぁ……打ち明けてくるか…待ってたって」
本日2度目の駅弁スタイルはプールの中
翔の話しに興奮して温泉に湯当たりしそうだから
思わず抱き抱えて立ち上がった。
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