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ビタミン剤

第7章 人魚のナミダ



翔さんが俺の中で作り出してくれる
さざなみが、快感の波を産み出してくれる。

徐々に波のうねりが大きいものになって
快楽の波間で何度も何度も身体が
跳ね上がってしまう。

翔さんの流れる汗がすごくて身体に
しがみつこうとしても滑ってしまう。


「潤、爪立てていいから。
もっとしがみついて。
俺のことめちゃくちゃ感じて。」


翔さんのつくりだす大波が激しく
打ち付けてこられて
最奥を抉られてぎりぎりまで
引き出されて、また強く打ち付けて。



「…ん…ンん…んんッ」


「潤っ潤っ…
すっげえ気持ち…イイ。」



「…ん…ン…。」


「潤、かわいい。
めっちゃキレイだよ、潤。」



翔さんの囁きが鼓膜から浸透して
こらえきれない愛しさを
生みだしてくる。
俺の中の翔さんへの想いが
堰を切ったようように溢れてきた。



ぁ、…翔さ、…ん
しょ…さぁ…ぁん
翔っ、ショウッ、アん…翔ッッ


「潤、潤ッッ声出てるよ!
今、俺の名前を呼んでくれてる。
ちゃんと聞こえてるよ!!」


はぁ、ぁん…
翔さ、ん…ぁぁ…しょ…ぅ
翔ぁ…ん…
ひぁ…ぁう、翔…っん


まるで翔って言葉しか知らない
みたいに
何度も何度も
何度も何度も
愛しいその名前を呼び続けた。




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