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ビタミン剤

第8章 食物連鎖



「俺だってそれなりにかわいい
ガキんちょの頃とかあったんだよ。」

「おいらのイメージの花って
どんな花なの?」

「あ、あんまり期待しないでね
あくまでもイメージだし、また
智くんに泣かれたりしたら
俺も泣いちゃうからね。」


「アハ、もう泣かないもん。」


「じゃあ、続きは帰ってからね
先に腹ごしらえしてえし。
めっちゃ腹減りなんだよなぁ」


「翔ちゃんって
腹ペコで買い物したらヤバいよね。
目についた美味しそうなもの
なんでもカゴに入れちゃうし。」


さっき2人で買い出しした店。
俺がなんでもかんでもカゴの中に
放り込んだりするのを
後から後から棚に返したり
思案したりしてくれてた智くん。
なかなかの堅実派の恋人だったり
するんだよな。


今夜のメニューはカキフライ

広島の知り合いから届いてる
ぷりっぷりの牡蠣が冷蔵庫に入ってある。

智くん特製のタルタルソースを
作ってもらって冷えたビールで乾杯。

かわいい笑顔でお酌してもらった
りすると、マジで疲れなんて
ぶっ飛んで、飯より先に智くんのこと
襲いかかりたくなったりするかも。



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