
ビタミン剤
第13章 ぼくのペット
翌朝マネージャーから届いたメール。
カメラマン都合による撮影日の延期。
急遽俺の予定は空いてしまった
友人と、ワンコロのブリーダーへ連絡を入れて期間の終了とワンコロを連れて行く約束をする。
潤がアレルギーだった事にして丁寧にお詫びを言うとこころよく理解をしてくれた。
まだ夢の中にいる潤
もう少し寝かせておいてあげようかな。
インタビューは午後の3時予定
ワンコロを返しにいってカフェで遅めのブランてして、ゆっくりお茶を楽しみながら潤の好きな雑貨屋を見てみたりおもわぬデートができそうだ。
シャワーをすませた潤がリビングにやって来た。
「翔さん、おはよう
あれ?出かける用意はまだ?」
マネージャーからのメールをまだ見てない潤にスケジュールが変更になったことを告げる。
ついでに、
カイザーをブリーダーの元へ返しに行くようにしたこと、
その後で潤のインタビューまでの時間2人でデートするプランを伝えると、うれしそうに頬がバラ色に染まっていく。
ダイニングの椅子に座って新聞を読む俺の首に両腕を絡ませながら耳許でありがとうと囁きかけて顔を埋める、かわいらしい仕草。
俺たちの2人の周りをなにも知らないワンコロが無邪気な様子で戯れついていた。
