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ビタミン剤

第15章 陽だまりの午後



平日の昼下がり
翔ちゃんの実家のリビング、俺たちのすぐ傍にはお昼寝してる海くんがいる。


如何にも禁忌的な
シュチュエーションが盛り沢山



「…ぁ…んんっ、翔ちゃん…」

「かず、和也っ」


キスが深くなるまえに唇を放す。
あぶないあぶない主導権を握らせたらダメダメ。
興奮し過ぎる翔ちゃんに意識飛ばすくらい、激しく愛されちゃうのはさすがに今日は良くないし
ここは実家だしね



「翔ちゃん
ここからは俺のペースでさせてね。」


「えっなに、どういう事?」


仰向けで横になってもらって
翔ちゃんにバンザイの格好をしてもらう、両腕を頭の上にして交差させてみて


「そうそう、それからこれ使うからね
痛くないようにするから。」

俺のベルトで翔ちゃんの両腕を拘束しちゃう。

「ちょっと待ってよかず。なにこれ、どういう事?拘束とか無しでしょっ!」

「しぃーーー静かにしないと翔ちゃん。
海くん、目が覚めちゃうよ。」


翔ちゃんの顔が横で眠ってる海くんを見つめると
海くんも同じように両腕を上げる格好をしてすやすや眠ってる。

「ダーメ
余所見しちゃやだ俺だけ見ててよ。」

「…ぅ、かずぅ…」


いつもなら翔ちゃんが施してくれる巧みな前戯に身を委ねながら吐息を漏らしたり、身体をはねさせたりしてるけど
今日は俺が翔ちゃんのことを気持ち良くしてあげたいな。
翔ちゃんの肉厚で弾力のある唇を充分堪能してから
胸の突起に舌を這わせてみる。

子猫のように舐めまわして

仔犬のように甘噛みしてみて

小鳥のように啄ばんでみて


うんと、気持ち良くなってくれると嬉しいな。



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