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ビタミン剤

第16章 千夜一夜物語


翌日

番組の楽屋
ニノと2人きり、まだ他のメンバーは来てない。
ゲーム画面とにらめっこするニノに質問を投げかけてみた


「なあ、ニノ。
誕生日に薔薇の花束とかって貰ったことある?」


「さあ、花束は無いかなぁ。
もらったとしても仕事関係くらいじゃないですか。
男に花束贈るって珍しい感覚の女性だね。」


「いや、男だし。」

「男が男相手に花束?
へぇ、うちのミラクルさんみたいな人が
翔ちゃんの友達にもいてるんだ。」

「いやだから、それなのよ。」

「それ?
え?もしかしてうちのミラクルさんからのプレゼントだったりするんですか?」


なんて話しを笑いながら2人でしてると
相葉くんへの誕生日プレゼントをまだ渡してないってことに気づいた。
ちょうどそこに相葉ちゃんが入ってきたから
なにが欲しいって聞いてみると


「…んーなんでもいいよ。
そんな気を使わないで、俺だって花しか渡してないし…」


そう言いながら落ち着かない様子でそわそわするからトイレかなって思ってたら、ニノがある提案をしてくれる。


「じゃあ2人一緒に買い物に行ってみたら?
お互いに欲しい物を贈り合うのって合理的でしょ、今度の休みにでもね。」

「お、それいいね」


手帳とスマホを確認して俺と相葉くんの都合のいい日を見つけて買い物の約束をする。


どうせならドライブで遠出して、美味いランチ食べてるなんてどう?
計画を立てたらメール送るねって
そう伝えるとうれしそうに目元をほころばせながら満面の笑顔をつくって、何度もうなづく相葉くんがいた。





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