テキストサイズ

ビタミン剤

第4章 こんなの、はじめて




カッコイイ翔ちゃんが顔を
歪ませて本気で怒ってる。
ヤキモチ焼いてくれて
風間に嫉妬してくれてる。

怒られてるのに
翔ちゃんの本音が聞けたのが
うれしいって

やっぱり俺ってヘン?




「翔ちゃん。
ごめ、ん…なさい。
でも、俺うれしい。
翔ちゃんが、
ちゃんと俺のこと
好きでいてくれてたんだもん。
翔ちゃんだいすき。
翔ちゃんが
いっぱい嫉妬してくれてるの
きけて、俺うれしい。
翔ちゃん、いっつも冷静で
落ち着いてて
俺とは全然違う大人だから。
俺なんなかが
翔ちゃんといてもいいのかなって
ずっと不安だった。
だから、
今回は絶対ガンバって
翔ちゃんに認めて
もらいたいって思ったの。」



「じゃあ雅紀は俺に
認めてもらいたい為に
体を張って頑張ってくれたんだ?」



頷いてみせた。
翔ちゃんの指に根元をギュッと
されてジクジク込み上げる熱が
どうしようもなくて、
逃す方向がわからなくて
腰を揺らしてしまう。


「わかった。
じゃあ俺もこれからは
大人のふりするの辞める。
今から雅紀は俺のものって主張する
ことにするよ。」


「翔…ちゃん。」


じゃあまずは、
雅紀の身体に覚えさせないとね。
お仕置もかねて、
雅紀は俺の恋人で、俺だけにしか
見せちゃいけないものが
あるってわかってよね。」


「…うん、
翔ちゃん…だいすき。
俺におしおき…して。
ちゃんと、教えて、俺バカだから
ちゃんと…わかるように
ぁ、あッ…んぁんん。」


ゆるやかな上下運動による
摩擦熱は
先走りの滲み出た液で滑らかな
動きを生みだしてて、翔ちゃんの
指の動きにもっともっとって
期待を膨らませてる。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ