ビタミン剤
第4章 こんなの、はじめて
翔ちゃんが笑いながらキッチン
に向かう。
こんなの初めて尽くしかぁ 。
昨日から今朝にかけて
翔ちゃんの初めて見るところが
いっぱいだった。
もちろん
ここのお風呂に一緒も入るの
初めてだったし。
今日から始まる2人での生活も
きっといろんな初めてがいっぱい
で、お互いたぶんびっくりしたり
幻滅したりとかもあるかもしれない。
だけど俺は
考えてもまとまんないし
直ぐに忘れちゃうし。
でも翔ちゃんが大好きな
この気持ちだけは変わらない。
翔ちゃんのこんなの初めてを
これからも楽しみにしながら
俺もいろんな初めてを
作っていけるといいなぁ。
「あ、でも
なんで鍵2本なんだろ?
またあとで聞こうっと。」
後日ものすんごい、
こんなの初めてを翔ちゃんから
聞かされ、
見せつけられることになるけど
それはまた別の機会にね。
おわり
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