
ビタミン剤
第25章 a mole tunnel
「…んぁ…やっ…あぅ…翔くん…」
「イヤじゃねぇだろ?イイの間違いだよな
ほら、言ってみろよ?
おまえの願いはなんだ?」
「ぁ、…翔くんの、本物の翔くんを挿入て
…ください
おもちゃじゃなくて、翔くん太くて硬い
のでいじめてほしい。
あと、身体中、にキスマーク付けて
翔くんの…飲ませて…ほしい……」
大声で笑いながら
髪をくしゃくしゃにかき乱して
悪戯っぽい眼差しで撫でてくれた。
「正直モノの斗真の願いは叶えてやらなきゃな。
ほら、さっさと行けよ。
ちゃんと見ててやるから
尻の中のおもちゃが気持ちイイからって
レジで誘うような色ぽっい声とか
だすんじゃねえぞ」
「うん…翔くん…」
車を降りかけた俺を見上げるように
さらりと翔くんの指が俺の顎を撫でてきた。
「おまえここ、顎んとこに着いてるぜ。
これ俺の陰毛じゃね?」
指先でそれを摘んで見せつけてくる。
「あ、待って…捨てないで
…それ…御守り代わりに欲しい。」
「ど変態だな。どんだけ俺の事好きなんだよ!
ンなもん、要らねえだろ
いつでも咥えさせてやるから
そのときに好きなだけ抜けよ。」
笑い飛ばしながらいつでもって言ってくれた
翔くんの台詞に酔いしれた。
忙しい翔くんをつかまえるのは至難の技だけど、
1カ月に1度は必ず肌を合わせ抱いて貰える。
シャツのボタンを留めてくれた翔くんに
行って来いって促されて
車を降りてふらつく足取りで店へと向かった。
