
ビタミン剤
第29章 ルール ver.2
ぬるめの湯
浴槽の中で雅紀が大切そうに抱いてくれてる
翔ちゃんの身体を受け取ってぎゅっと抱き寄せた。
不甲斐ないリーダーの俺だから
いっつも翔ちゃんが先頭切ってくれて
矢面に立ってくれて
俺らを導いてくれて、引き上げてくれる。
嵐のみんなの幸せが俺の幸せだよ
みんなが笑ってると、
俺まで嬉しくなるから
いつもそういって微笑んでくれる翔ちゃん
翔ちゃんの笑顔は俺らの原動力で
やる気の源でもあるんだ
翔ちゃんはみんなに愛されてるんだよ。
「…さと、…くん…」
意識が戻ってきた翔ちゃんのくちびるに
潤が差し入れてくれた水素水を含ませてあげると、
吸い付くように飲み干して
もっとちょうだいって抱きついてきた。
「翔ちゃん、ごめんね
ちょっと俺ら、ヤリ過ぎちゃった。」
「ダーメ、謝るのはナシ
だったら智くんが中キレイにしてね」
「俺がしてもイイの?」
「智くんがいい。
ニノは大っきいの、雅紀のは長いし
潤のは硬いの。
みんなすっごい気持ち良かったけど、でもね、
智くんのが俺の中に1番ぴったりで
智くんが最高にイイの
智くんでないとダメだもん」
「翔ちゃん…」
「まだ、ケーキ食べてないから
みんなで食べたいな
智くん…また、食べてもイイ?」
「いっぱい食べてイイからね
今夜は翔ちゃんのパーティだよ
じゃあ中空っぽにしていっぱい食べれる
ようにしてあげるね」
「ぁ…ん、智くん…」
艶めくくちびるに吸い寄せられて、
重ね合わせてキスをする。
お互いの名前を呼び合いながら風呂場で
くちびるが奏でるあつい調べを響かせた。
