
ビタミン剤
第37章 サンクチュアリィ
「…ん…ふ…ぅん…はぁ…ぁ…」
太陽と青空のもとでの大胆な行為
もう離れなきゃ…これ以上感じちゃいけない
そう考えれば考えるほど
准一くんが優しく追い詰めてくる。
抱きしめてた手が俺の腰を脇腹をせり上がるように
撫でてきて右手がパーカーのジッパーを
引き下ろしてシャツ越しに胸元を擽ってくる。
「准一…く、ダメ…放して…ひぅ…」
「なんで?ここ、もうこんなじゃん。
しっかり反応してるぜ?」
「あふっ…こんなところ…外だよ…
誰か…あっ…見られ…やっ…はぁ…」
河原の砂利に俺たちの影がひとつになっている。
ほんとはもっと前から准一くんに触れて欲しかった
手を繋いでもらってる間も
ずっと振り返って抱きしめてほしいって思っていた。
だけど、
いざ本当にされると気恥ずかしさに、警戒心や
羞恥心が邪魔をしてくる。
「おまえのことばっかりだったよ」
「…え……なにが…?」
「ここでさ、独りきりでいると翔のことばかり
考えてる自分がいたよ。
なんでおまえと別れたんだって後悔して自分を
責めてた俺と、卑怯に言い訳してた俺がいた。」
優しい声が耳へ響いて吐息で耳朶を擽られる。
准一くんも俺もはっきりとカタチがわかるほど
誇張して突き上げてるお互いの下腹部。
僅かな揺れにも反応して気が付けば擦り付け
合うように腰を動かしてた。
