星に見ている
第10章 経験値を盗めるなら…
それから僕たちは…
星が出るまで…
美術室で、話をした―――…
明日も会えるって解っていても…
コーヒーが美味しいくて…
美術室の椅子が居心地よくて…
話を途切れさせたくなくて…
相手を…もっと知りたくて…
話を続けた―――――…
下らない事…
些細な事―――――――…
今日の事
明日の事―――――…
未来の事…
僕は…先生の…
しゃべり方…笑いかた…
呼吸の仕方…コーヒーの飲み方…
鉛筆の持ち方……
前髪のかきあげ方……全て…
嫌いじゃなかった――――…
そして…もう一度…
あの…唇に触れたいと……
思ってしまった…