星に見ている
第11章 甘く抱える悩み事
彼を初めて見たのは…
美術室の前を…行ったり来たりしている所だった…
結局…彼は一週間…それを繰り返すのだが…
初めて見た時は……
なんだか可愛いなぁ…って…素直に思ったのを覚えている…
誰に用なのかな?
美術が好きなのかな?
何で…入らないのかな?
俺に用事なら…いいなぁ…
なんて―――――…
臨時とは言え…教師の俺が…
そんなことを考えてるなんて…
問題になるだろうな……って…
笑ったりもしていた――――…
彼の困った顔や……
迷っている顔は―――――…
何だか…とても可愛いし…綺麗だった……
俺は、彼を美術室前以外にも見つけては……
つい…眺めてしまっていた…
透き通る肌……
張りのある黒髪……
自信なさげな…瞳……
薄く輪郭に合った唇……
男の子から…大人になりたての…体つき―――――…
ゲイの俺には……
彼は、セクシー過ぎた…
美術室の前で…モジモジする…
美少年……
一週間……
俺は、生徒をそんな目で見てしまった―――…