星に見ている
第12章 揺らぐ心は誰思う
「ーーーそんな事・・・そんな顔して言うなよ・・・」
僕は、自分の揺れた気持ちを隠す様に雄二に背を向けた・・・
「そんな顔って、どんな顔だよ」
背中に、かけられた雄二の声にーーーー・・・
隠れて・・・ざわつくーーーー・・・
背中の緊張が、続いているーーーーーーーと、
カタンーーーー・・・と、
廊下からした・・・微かな物音がしてーーー・・・
僕の体はーーーー・・・反射的に、そちらを向き・・・
固まるーーー・・・
「・・・下校時間ですよ・・・帰りなさい・・・・」
「真木・・・ーーーーーー先生・・・」