星に見ている
第13章 自己嫌悪の弱虫出口
俺はーーーー…振り向くことが出来ないまま…
美術室に…逃げてきたーーーーーー……
「ーーーーカッコ悪い……」
俺は、窓際の自分のデスクに座り…顔を伏せたーーーー…
寒い美術室は……俺の惨めな状態にお似合いだった…
帰ろうーーーーー…
嫌だ…
ここは…寂しすぎる…
俺は、帰らないとーーーー…と、思いながらも…
動く事が出来ずにいたーーー…
手塚君の、あの顔がーーーーー………
俺の中から…消えてくれない
「会いたいなんて……思わなければ…」
惹かれる気持ちを……押さえれば…よかった………
冬休みーーーー…
会わずにいたら…
この気持ちは…リセットされるだろうか…
参ったなーーーー…恋愛の始め方も…
止め方も……
俺は、忘れてしまったーーーーー…