星に見ている
第9章 学び進めぬ卑怯者
……目の前の…美術室…
何ヵ月ぶりだろう…
あの日…
大泣きして以来だ…
しかし―――――――…
今回も……入るのに戸惑っている…
この姿は…教室の中から……
磨りガラスを通して丸解りなのは…
バレバレなんだけど…
ど〜も…踏み出すことが難しい…
「はぁ……ヘタレは…いまだ治らず…が……」
「プッ……人は簡単には変われませんよ…
久しぶり…どうぞ、入ってください―――――――…」
僕は、突然の声に!
ビクン!!と、解りやすく跳ね驚く!
それもそのはず…
真木先生の声は、美術室の中ではなく――――――…
僕の、後ろから聞こえてきたからだ!!