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えっちの経験値

第10章 笹野大輔の事情①

「なんだよ、大輔」

俊介が電話口を塞ぐ。

「……なんでもない」

俊介は合コン女王との話を再開した。

「ごめんごめん。え?遠すぎ?
大丈夫ッ大丈夫ッ。すぐだってッ。じゃ、
よろしくねー」

俺んちの最寄りの駅なんですけど。

……ま、いっか。

来るかも分からんし。

どうせ来ないだろうし。

元カノは俺と一度も視線を合わせず
金持ちのボンボンの顔を笑顔で
終始見続けていた。

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