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えっちの経験値

第12章 笹野大輔の事情②

結城の失恋話は衝撃的だった。

「少しは落ち着いたか?」

結城はかろうじて泣き止んではいるものの
ふとした瞬間に壊れてしまいそうだった。

その男の不可抗力だったとはいえ
屈辱的な目に遭わされ
そのか細い身体で自分を支え
よく耐えきれたなと感心する。

「ちょっとね」
「頑張ったな。てか、頑張ってる最中か」
「そうだね……へへッ」

結城に比べ俺ときたら……

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