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えっちの経験値

第17章 一之瀬蓮の事情⑥

「千佳ちゃんてさ、蓮ちゃん先生のこと
好きだぜ。俺、こういう勘が冴えてるんだ」

翔太が俺に耳打ちする。

「その勘とやらをテストで生かしてみろ」
「蓮ちゃん先生ッ。それは言っちゃダメッ」

佐倉の想いに気付いていた俺は
否定も肯定もせず話を反らした。

俺もそこまで鈍感ではない。

咲良のおかげで少しばかり
女性の気持ちを理解出来るようになった。

佐倉が俺を熱い眼差しで
見ていることは知っている。

「ところで助っ人はどうした?」

立ち上げたばかりのフットサル部は
部員が欠けていた。

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