テキストサイズ

えっちの経験値

第17章 一之瀬蓮の事情⑥

「初めまして。笹野大輔です。皆さんの足を
引っ張らないよう頑張ります」

二日酔いなのか寝不足かは知らんが
頭を抱え気味の様子が
充分に足を引っ張っている。

「……ささのだいすけ」

俺の隣に立つ佐倉が
独り言のように呟いた。

「佐倉先生のお知り合いですか?」

佐倉は俺の問いには答えず
笹野に歩み寄った。

「あ……どうも」

笹野は正面に立つ佐倉に
不可解な表情を見せた。

そして……

佐倉が笹野の横っ面を叩いた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ