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えっちの経験値

第17章 一之瀬蓮の事情⑥

「俺の子を?馬鹿な……有り得ない。
美穂には新しい男が……」
「何も分かっておられないですね。美穂は
あなたとの付き合いを父親に反対されて……
それであなたを忘れようと……」
「美穂の想いを汲めなかったことは謝ります。
しかし僕の子供というのは……」

笹野は宙を見上げ考えている。

心の中で指折り数えているのだろう。

「美穂とあなたの子供で間違いはありません。
既に臨月です。今日にでも生まれるかも
しれません」

仮に佐倉の話が事実だとしたら
言い方は悪いが仕込んだのは
去年の7月頃となる。

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