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えっちの経験値

第20章 失恋から立ち直れますか?

「いらっしゃいませぇ……ん?」

バイト先の居酒屋は扉が開けば
すぐに顔を認識出来るほどの広さ。

「朝顔先生?」

朝顔先生はほぼ毎晩訪れるほどの常連客。

本名も年齢も職業も分からない謎の男性。

そして朝顔先生は毎晩身なりが違う。

今夜は茶髪にジャージのヤンキー風。

昨夜は髪をきっちり分け
スーツ着用でサラリーマン風だった。

「正解。咲良ちゃんもやっと俺を
認識出来るようになったね」

昨夜、朝顔先生は自分のことを
「僕」と言っていた。

身なりで使い分けているようだ。

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