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えっちの経験値

第22章 一之瀬蓮の事情⑧

「蓮先生のおかげで恥をかかなくて
済みました。それとこれ……」

居酒屋を後にすると
千佳に一万円札を渡された。

「結構ですよ」
「でも……私が御馳走するって……」
「でしたら……」

【BARーJ】と描かれた看板を発見した。

「あの店で俺に御馳走してくれませんか?」
「はいッ。もちろんですッ」
「やっと笑ってくれましたね」

俺が居酒屋のトイレから戻り
今に至るまでの間
千佳は自責の念に駆られてしまったようで
終始落ち込んでいた。

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