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えっちの経験値

第1章 好きになってもいいですか?

講堂での始業式。

新任の先生たちが壇上で自己紹介を始めた。

「一之瀬蓮です。体育を受け持つことに
なります」

講堂内が再びざわつく。

「アリでしょ」
「なんか可愛いッ」
「草食系の爽やかイケメン」

一之瀬先生は好評価を得ていた。

学年主任の先生が、このざわつきに苛立つ。

「静粛にッ!一之瀬先生には3年C組の
副担任を兼任していただきます」

「え?マジ?」
「やったッ」
「ツイてるね、うちら」

私たちC組だけが小声で喜びを
分かち合っていた。

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