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えっちの経験値

第25章 五十嵐直人の事情①

「ちょっと電話するね」

咲良は事務的に
「ドキドキコースに変更になりました」と
連絡を入れていた。

「あと、お母さんにも」と
引き続き電話をした。

「親友とバッタリ会っちゃって帰りが
遅くなる……大丈夫……心配しないで……じゃ」

イラッときてしまった。

「なんだよ、今のは」
「え?あぁ……大丈夫とか心配ってこと?
前に帰りが遅くなって心配掛けちゃった
ことがあって……」
「そーじゃねーよッ!」

鈍感な咲良に向かって声を荒げてしまった。

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