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えっちの経験値

第42章 一之瀬蓮の事情⑫

「蓮先生さようならー」
「蓮先生おやすみなさーい」

天気予報がはずれ雨が降る中
帰宅する生徒たちを見送る。

ほとんどの生徒たちは傘を持っておらず
駆け足で帰っていく。

そんな中、生徒のひとりである
北島俊輔が白線だけを踏み
小走りで横断歩道を渡っていた。

誰しもが幼い頃に経験はあるが
俺に至っては苦い経験がある。

雨の日に滑りやすい白線だけを走り
転倒したことがある。

「俊輔ぇッ!危ないからやめろぉッ!」

俊輔に声が届くよう大声を張り上げた。

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