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えっちの経験値

第42章 一之瀬蓮の事情⑫

「俊輔の迎えに行くよう言っただろ!それが
酒の臭いをプンプン撒き散らしやがって!」
「それは謝ります。でも私に稼ぎがないと
俊輔が……親権が欲しいの!お願いします!」

……来ない方が良かった。

「男に貢がせた金で俊輔を育てるつもりか!
親権は絶対におまえにはやらん!」

百合は泣き崩れた。

「お願いですから……俊輔だけは……」
「諦めろ。明日の協議で間違いなく俺に
親権がおりる。晴れて離婚が成立だ」

孝之は百合を一瞥すると
改めて俊輔の元へと向かった。

「待って!」

一旦は立ち上がった百合だが
うずくまるように再び倒れ込んだ。

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