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えっちの経験値

第44章 一之瀬蓮の事情⑬

翌朝はインストラクターの仕事前に
百合が入院した病院に立ち寄った。

ロビーで孝之の姿を見つけた。

「孝之先輩。おはようございます」

椅子に座っている孝之は
スマホから俺に視線を移した。

「百合の見舞いか?あいつなら退院するぞ。
俺はこうして退院の精算待ちだ」

出過ぎた真似だとは思ったが
昨夜のことを孝之に尋ねてみた。

「昨夜、そこのロータリーで俊輔を轢いた
女性と一緒でしたよね?」

濃厚なキスまで目撃したことは伏せた。

それは俺が言わなくても分かるだろう。

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