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えっちの経験値

第44章 一之瀬蓮の事情⑬

雨のせいで視界が悪く
表情までは窺えなかったが
深く頷くような会釈するような
そんな素振りをした。

その意味を解釈する間もなく
咲良と朝顔先生は
俺の視界から遠退いていった。

『おまえに咲良はやらない』

そんな風には見えなかった。

どちらかというと『任せてください』
『安心してください』的な
俺を和ませる素振りに見えなくもなかった。

いずれにしても
今の俺は用無しということか。

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