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えっちの経験値

第44章 一之瀬蓮の事情⑬

「聞きました」

百合がどこまで把握しているのかは
分からないが、女の存在を知っている以上
孝之を庇う必要も無いと思った。

「孝之は……そういう人なの」

夫婦にしか……百合にしか
分からないこともあるのだろう。

「だから百合さんから身を引いたんですね」
「まだ孝之を信じてるの。正式に離婚も
したっていうのに。笑っちゃうでしょ」

百合は泣きながらも必死に笑っていた。

「俺も百合さんの力になります」

そうするしかないだろう。

咲良……少しの間だけ待っていてほしい。

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