テキストサイズ

えっちの経験値

第44章 一之瀬蓮の事情⑬

「お邪魔します……」

インストラクターと塾の講師で
食い繋いでる俺の自宅は
老朽化が進んでいる
六畳一間のボロアパート。

かろうじて風呂とトイレはある。

こんな俺の身の丈に合った部屋。

「適当にくつろいでください」

百合を連れてきたはいいが
気の利いた言葉ひとつ掛けれずにいた。

「孝之とは……話をしたの?」
「……ある程度は」

離婚の経緯を知っているだけに
言葉を濁した。

「女の話も?」

……知ってたのか。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ