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えっちの経験値

第45章 若松百合の事情①

大学最後の隅田川花火大会。

その日私はバイトがあり
遅れて参加することになった。

場所が特定出来ず孝之に電話をした。

『今、蓮が食い物調達しに行ってるから
連絡取って一緒に来いよ』

蓮と連絡を取り落ち合うことが出来た。

花火大会は既に始まっていて
どこもかしこも人だかりで
一歩前へ進むことすら困難だった。

『百合さん。子供じゃないんだから
迷子になったら笑われるよ』

蓮はそう言って私の手を取った。

孝之以外の男性と初めて手を繋いだ。

キュンときてドキドキした。

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