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えっちの経験値

第49章 若松百合の事情②

「ハァ……俺ってマジでダメ男。大切なものを
失ってから気付くとか」

ここは毎回さらりと流す。

私が優しい言葉を掛けたところで
結局は朋美の元へ戻ってしまうから。

でも……孝之は初めて嫉妬してくれた。

付き合っていた頃でさえ
そんなことは無かったのに。

「別れちゃえばいいのに……」

ずっと思っていたことを口にした。

「別れたくてもさ、簡単には……」

孝之は朋美と別れたいと意思表示した。

「孝之が職を失っても構わない。だから
また孝之と俊輔と私の三人で暮らそうよ」

ずっと言えなかった本音も口にした。

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