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えっちの経験値

第6章 一之瀬蓮の事情③

軽自動車なんかではなく
もっとマシな車を購入しなかったことが
悔やまれる。

車なんてエアコンが効いて
動きさえすれば何でもいいと思っていた
数ヶ月前の俺に言ってやりたい。

『カノジョが出来るからスポーツカーでも
購入しろ』と。

咲良の前では見栄を張りたかった。

俺をもっと好きになってほしい。

「……先生?聞いてる?」
「あッ……ごめん。どうした?」

咲良は膨れっ面をしていた。

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