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えっちの経験値

第6章 一之瀬蓮の事情③

「先生……つまんないの?」
「そんなことないよ」

車中に二人きりという緊張と
咲良のことを考えていただけ。

見栄っ張りの俺はもちろんのこと
それを口に出来ずにいた。

「それならいいけど……不安にさせないで」

今にも泣き出してしまいそうな
咲良の不安げな表情。

「分かった。約束する」

馬鹿だな俺は。

咲良に良く思われたく
目先の格好よさだけを追い求めていた。

そんなことより
目の前の咲良を愛することが大切。

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