テキストサイズ

えっちの経験値

第59章 一之瀬蓮の事情⑯

「とにかく急いでるので」

俺の行く手を塞ぐ百合をあしらった。

「部屋に入れてくれなきゃ叫んじゃうよ」
「勝手にやっください。それに俺は
もうここには居ないので」

部屋に入れてしまったら
百合の思うつぼだ。

「え?引っ越すの?じゃ、私たちも
同じアパートに。ね?いいでしょ?」
「ダメです。他の男にあたってください」
「だって私の身体……蓮くんじゃないと
満たされないの」

ここは何としても阻止。

「あッ!孝之先輩!」
「え?」

百合が振り返った瞬間を見計らい
部屋に入り鍵を閉めた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ