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えっちの経験値

第61章 一之瀬蓮の事情⑰

「結城様でしたらプールで泳がれていますよ」

背後から聞こえる男性の声に向かって
振り返った。

男の俺でさえ見とれてしまうほどの格好良さ。

ネームプレイトには【T.HONJOH】の文字。

本條斗真……

「御案内致します。どうぞこちらへ」

嫌味な野郎だと勝手に推測していたが
この穏やかな雰囲気に
俺の思い込みは意図も簡単に覆った。

「突然押し掛けてしまい申し訳ありません」
「いいえ。歓迎しますよ。申し遅れましたが
オーナーを務めております本條斗真と
申します」

名刺を頂戴した。

紛れもなく本條斗真本人である。

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