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えっちの経験値

第61章 一之瀬蓮の事情⑰

プールで懸命に泳ぐ咲良の姿。

しかもクロール。

こういう場所でこそ
優雅に泳げば女らしいのに。

……咲良らしいけど。

「声は掛けなくてもよろしいんですか?」
「しばらく眺めています」
「でしたら、こちらのチェアへお掛けください」

プールサイドに設けられたデッキチェアに
腰を降ろした。

「ごゆっくりなさってください」

本條斗真は深々と御辞儀をすると
この場を立ち去ろうとした。

「待ってください」

なぜか引き止めてしまった。

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