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えっちの経験値

第61章 一之瀬蓮の事情⑰

「咲良」

プールの隅で息を切らす咲良に声を掛ける。

「蓮先生ッ!えぇッ!?なんでッ!?」
「準備運動を怠ってないか確認しに来た」

咲良はひょいっとプールの脇に座ると
俺もジーンズの裾を目繰り上げ隣に座った。

「なーんだ。プロポーズしに来たんだと
思った」
「じゃ、ここまで来たついでにしとくか」
「うわッ。ついでとか酷くない?」

膨れっ面をしながらも
目を細め笑っている咲良。

「結婚してください。俺の傍に居てください」

目に見えない永遠なんてものは
朝顔先生にくれてやる。

俺は目で……肌で……心で
咲良を感じていたいから。

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