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えっちの経験値

第61章 一之瀬蓮の事情⑰

本條斗真にとって胡桃の存在は
永遠だろう。

咲良にとっての永遠……

俺ではなく朝顔先生。

二人には見えない繋がりを感じていて
それを俺は心の中で
ずっと否定し続けていた。

咲良がバイトをしていた居酒屋で
二人を見た時から。

俺はそんな目に見えないものでは満足しない。

体裁や中途半端な思いやりに惑わされ
その代償として咲良を自ら手放し
辛い想いをさせてしまった。

ただ傍に居てほしいだけなんだ。

たったそれだけのことを
回りくどくしてしまったのは俺なんだ。

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