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えっちの経験値

第63章 結城咲良が一之瀬咲良になってからの事情~前編~

「戸締まりしっかりな」
「ぅん。浮気しないでね」

そう口にしながらも
私の朝顔先生への想いは浮気なのかと
勘繰ってしまう自分が居る。

ぅぅん。間違えてない。

「バーカ。男しか来ないよ」

……ホッとした。

蓮先生にとっての永遠は
私ひとりであってほしい。

わがまますぎる。

でも……いいんだ、それで。

いってらっしゃいのキスをすると
蓮先生は私の頭を撫で瞳の奥を覗く。

蓮先生はきっと知っている。

私の奥底に大切にしまってある
朝顔先生の存在を。

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