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えっちの経験値

第63章 結城咲良が一之瀬咲良になってからの事情~前編~

砂浜にシートを敷くと
【HONJOH RESORT】のシェフが
作ってくれたお弁当を一緒に食べる。

「美味しいッ。それに贅沢すぎるッ」

特にこのローストビーフ。

「俺のもどうぞ」

斗真は自分のローストビーフを
私のお弁当に乗せた。

「いいんですか?じゃ、遠慮なく」

食べ物に罪はない。

今の斗真にも……きっと罪はない。

「俺、たまにここへ来るんだ」
「誰とですか?」

ヤバッ……ついうっかり……

しかし斗真は私の狼狽える姿を気にせず
「ひとりで」と答えた。

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