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えっちの経験値

第64章 結城咲良が一之瀬咲良になってからの事情~後編~

「それで咲良ちゃんはイケたの?」
「いいえ。邪魔が入っちゃって」

伊織からのメールのせいで気分が萎えた。

恥ずかしさを隠す為に
受け流すように答える。

「御詫びと言っちゃあれだけど」
「はい……」
「いや……御詫びとかじゃなくて……」
「はい……」

ただならぬ雰囲気。

「咲良ちゃんを抱きたい」

朝顔先生じゃない。

正真正銘ここに居るのは斗真。

今の斗真は私の奥に胡桃という
幻覚を見ているようには見えない。

セックスの対象物として見られている。

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